【Feature:特集】
Yukio Hashimoto

冨岡商店樺細工には多くの名だたるデザイナーがデザインを提供してくれています。
今回は橋本夕紀夫氏をフィーチャー。

樺細工と橋本夕紀夫氏の出会い

2009年7月、”ひとつ先の伝統工芸”をテーマに、YOnoBIの渡邊氏をプロデューサーに迎え秋田県で”アキタノヒカリ”プロジェクトが始動。
そこでデザイナーとして起用されたのが国内外の有名な建築の空間デザインを手掛ける橋本夕紀夫氏でした。

当時最新の照明技術LEDと伝統工芸を融合させた製品を作ることがプロジェクトの主旨だったので、橋本氏デザインのプロダクトの中で最初に照明が誕生しました。
※現在この商品はお取り扱いが終了しております。

その後「クスッとなるものを作りましょう。」という橋本氏の言葉通りに、橋本氏の自由でユーモアに溢れたアイディアと職人の技術が合わさり数々の新しいアイテムが生まれました。

プロフィール

1962年愛知県生まれ。
1986年愛知県立芸術大学デザイン学科卒業。
卒業制作買い上げ。
㈱スーパーポテトを経て、1996年橋本夕紀夫デザインスタジオ設立。
ナショップライティングコンテスト優秀賞、JCD優秀賞、 北米照明学会IIDAアワードオブエクセレンスなど多数の受賞歴を持つ。
昭和女子大、愛知県立芸術大学 非常勤講師。
著書に『LEDとまげわっぱ-進化する伝統デザイン』(六耀社刊)がある。

【主な代表作】
コンラッド大阪
ヒルトン東京
ペニンシュラ東京
八芳園

View All Yukio Hashimoto Design

Yukio Hashimoto Design Products

kasanegasane

橋本夕紀夫氏デザインの樺細工プロダクトの代表作

2012年2月に開催されたフランクフルトの見本市"ambiente"で桜皮と秋田杉のコントラストの美しさがDiorのバイヤーの目に留まり、サプライヤーとなるきっかけとなったトレー。

美しさはもとより、その軽さにも定評があり橋本氏のデザインの中でも特に人気のアイテムです。

NHK BSプレミアムのドキュメンタリー"イッピン"、NHK"ニュース シブ5時"、他、数々のメディアでも放送されています。

View Picked Item
【樺細工×大館曲げわっぱ】 茶筒 makimaki (橋本夕紀夫)

makimaki

大館曲げわっぱと樺細工を組み合わせた美しい茶筒

「使いにくいものがあってもいいんだよ」と橋本氏の言葉通り、遊びごころが詰まった唯一無二のデザイン。

多少の蓋の閉めづらさはご愛嬌。

桜皮と秋田杉を「巻き巻き」したユニークな商品名も橋本氏ならではのアイテムです。

View Picked Item

happa

枝の生えた茶筒という不思議なスケッチから生まれた一品
葉っぱを模した茶箕を本体に一体化させた機能性と樺細工の温もりを両立させたデザインは橋本夕紀夫氏ならではの自然へのリスペクトを感じさせます。

View Picked Item

SLIDER

使い方を試されるプレート
一捻りあるデザインは野球のスライダーから命名。
一枚板でできていますが、桜皮と秋田杉のレイアウトが2枚の板を貼り合わせたような目の錯覚を誘います。
茶托やソーサー、敷物としても。
何をどう置こうか、自由に捻った使い方をして欲しいプレートです。

View Picked Item
トレー 開花 (橋本夕紀夫)

開花

Diorと橋本氏の協業で誕生したトレー
Dior からのオーダーを受けて橋本夕紀夫氏がデザインしたスペシャルなアイテム。四方が開花しているようなイメージからネーミング。

秋田杉と樺細工のコントラストが美しいアイテムです。

View Picked Item

ハートじかけのトレー

ハートに見える角度を探してみて

kasanegasaneの初期図面から派生した使いやすい小ぶりのトレー。
底板の桜皮と杉の貼り合わせ部分をフラットにする難しさから一度は制作を断念したが、時と共に技術力もあがり、試行錯誤しながらも職人の技で仕上げました。
商品名は、大瀧詠一の名曲「ハートじかけのオレンジ」から。

View Picked Item

stick

木の枝を模した一輪挿し
デッドストックのガラス管からインスピレーションを広げ、山桜の枝のような一輪挿しを制作しました。
温かみのある自然をかたどった人造物は橋本夕紀夫デザインの真骨頂と言えます。

View Picked Item

kapa

蓋がカパッと開くパスタケース
海外でも徐々にユーザーが増え始めた樺細工を、より生活シーンで使えるようにと企画されたパスタケース。
存在感がありつつポップさと実用性を兼ね備え、海外はもとより日本国内でも評判を得ています。

View Picked Item
Yukio_Hashimoto_Collaboration

橋本氏デザインのプロダクトをたくさん紹介いたしました。
気になるアイテムはありましたか。

ユーモア溢れるデザインと同じく橋本氏ご本人はお酒やカラオケ好きなチャーミングなお人柄で、お会いするたびによく飲みに行き色々なお話をしました。
二人であまり上手とは言えない英語の歌合戦をしていたのも今では良い思い出です。

伝統工芸を生業としながらも、こうしてデザイナーと職人の試し合いのような、問答のような掛け合いを経て、新しいプロダクトが生まれるのはとても刺激的で楽しい瞬間のひとつです。

橋本氏との協業以降、他のデザイナーも追随し、より大胆で自由なデザインが生まれ続けています。
次回のデザイナー紹介もお楽しみに!

Featured collection