冨岡商店について

 

冨岡商店の理念

わたしたち冨岡商店は、国指定伝統的工芸品である樺細工(桜皮細工)の製造元として、世界に類を見ない一属一種ともいうべきクラフトの価値を国内は元より広く世界に発信し、「一生に一つ」使い続ける豊かさを通じて、人々の潤いある生活に貢献できる企業を目指します。

キーワード

「一属一種」(動植物学の分類になぞらえて)
樺細工の産地は、世界の中でも角館ただ一つ、その自負と共に、それに相応しいこだわりのある製品提供を目指します。
また、それが、「一生に一つ」の価値を生むものと考えます。


「広く世界に発信」
日本を代表する伝統工芸品として、「モノ語り性」「デザイン性」「機能性」そして「耐久性」のある独創的な作品である商品を通じて、使い捨てではない文化を紹介します。

 

「使い続ける豊かさ」
使い続ける豊かさは、お客様の数世代に渡る家族の絆から生まれる価値のことです。
わたしたち冨岡商店は、多くのお客様に使い続ける豊かさを継承していただくお手伝いをする企業です。


「人々の潤いある生活に貢献」
物質的な豊かさのみならず、精神面での豊かさを提案します。
そのために、お客様の生活ステージを思い描くことを大事にして創作活動をします。

 

ストーリー

山々に囲まれた土地で育まれた樺細工。
樺細工の原料となる「山桜の樹皮」は山々を守る「更新」とい作業により採取していきます。
日本人が山桜の樹皮を使用し始めたのは縄文時代前期に始まり、様々な利用をされながら現代の樺細工へと繋がってきました。
山を守り、山からの頂きもので暮らしを営み、そしてまた山を守る。
私たちの祖先はこの山々を丁寧に守り育ててきました。
そして、これからも次世代にこの豊かな恵みを繋げていけるように「山とともに生きる」というこの文化を守り、育んでいきます。

山と樺細工

冨岡商店では山林の更新作業(主に伐採木はパルプ原料に使用)が行われる広葉樹林中の山桜から樹皮を採取しています。
梅雨明けから9月頃の期間に職人が自ら山に入り、伐採前の山桜の木に登り樹皮を採取します。
その後伐採された山桜は萌芽、株立ちをして数倍に増えます。
広葉樹林は50年のサイクルで伐採されます。
私たちの活動は山林保全と地域産業の維持へと繋がっています。