樺細工は、江戸時代中期に秋田県北部の阿仁地方に伝承された「山桜の樹皮」を利用した細工の技術を、佐竹北家の武士、藤村彦六が習得したのが始まりと伝えられています。
山々に囲まれた土地、秋田県角館で育まれた樺細工。
現在、樺細工の原料となる「山桜の樹皮」は、山々を守るための「更新」といわれる伐採計画のある木の副産物を使用しています。
日本人が「山桜の樹皮」を使用し始めたのは縄文時代前期。当時はかごを補強するためのもの。それ以来さまざまな用途に用いられ、現代の樺細工へと繋がってきました。
山を守り、山からのいただきもので暮らしを営み、そしてまた山を守る。
私たちの祖先は山々を丁寧に守り育ててきました。
冨岡商店は、次世代に山からの豊かな恵みである樺細工を繋げていけるように「山とともに生きる」という文化を守り、育んでいます。